先生のブログ

新井 貞夫

プロフィール
2018/03/12

高3物理の教材がセンター試験で出題

 物理の授業では,私が作成した教材プリントを中心に授業を進めている。これまでに接してきた教材の中から,生徒が教科の本質を理解するのに役立つと思ったものを選び,組み立てたものである。

2018年度大学入試センター試験で,私が高3の物理で30年以上取り上げてきたのと,ほぼ同じ問題が出題された。第6問の原子核の崩壊をモデル化した『さいころの模擬実験を題材に探究活動を意識した問題』(進研模試編集部)だ。実際の問題はこうである。

 

「放射能をもつ原子核が崩壊する確率は,その原子核の数や生成されてからの時間に関係がないので,原子核の数が減少する様子は,さいころを使った次の簡単な模擬実験で再現できる。

さいころを1000個用意し,それぞれを原子核とみなす。すべてのさいころを同時にふって,1の目が出たさいころを崩壊した原子核と考えて取り除き,残ったさいころの個数を記録する。以後,残ったさいころをふって1の目が出たさいころを取り除く操作を1分ごとに繰り返す。さいころの個数と時間の関係をグラフに表すと,図1の(  )が得られた。

この実験結果は,実際の原子核の崩壊の様子をよく表している。はじめに放射能をもつ原子核が1000個あったとき,それが500個に減少するのにかかる時間をTとすると,はじめから2Tの時間が経過した時の原子核数は約(  )個となることがわかる。」

 

進研模試編集部が『目新しい問題であり,ミクロの現象をイメージするのに役立つ問題といえる』と評価していたこの類似実験を,私が知ったのは大学院時代であり,たしか,ナフィールド物理という本に書かれていたものと記憶している。以前は自分で1200個の手作りさいころを用意しバケツに入れ,一斉にふるという実験をしたこともあった。

世の中に数限りなくあふれるものの中から教材を選ぶ時には,これが本当に生徒の役に立つ,よい教材だろうかと迷いながら選ぶ。よい授業とはどんなものかという答えのない問いに対する答えを探しながら。今回はこれがよい教材だという判断が間違っていなかったとセンター試験が応じてくれた気がした。

1 コメント
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  • 1

    新井先生の楽しく面白くわかりやすいと密かに(!?)人気のある授業を受けられる生徒は恵まれています。素晴らしい先生がいてうらやましい学校ですね
    先生の授業は“あら物”と呼ばれているそうですね(^^)

    by: サポーター, on 2018/03/14
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