先生のブログ

踊る教員日記

後藤彩子のブログ

プロフィール
2010/04/23

「先生は・・・いいの?」 ~生徒の質問~

先日、長い髪を結ばずにいる生徒に注意をしたところ、

「先生は結ばなくていいの?」と、質問をされました。

 

この手の質問は、初めてではありません。

 

「私は、私服なのだから。

(髪型は制服の一部。制服を着ているあなた方は、結んでちょうだい。)」

と答えると、さらに、

「じゃ、私たちも私服で(学校に)来たら、(髪を)結ばなくていいの?」

 

「髪型の指導は受けないだろうけれど、

その前に、(制服で登校しなさいと指導を受けて)追い返されるかもね。」

 

 

半分、笑いながらのやり取りでした。

たぶん、ちょっと屁理屈を言ってみたかっただけなんだろうと思いながら、

でも、ふと心配になりました。

 

「この子たち、何でも先生や大人たちと並列でないと、不満に感じるのかしら?」

「そのうち、『女の先生も化粧をするな』とか

『先生も制服を着るべき』とか言い出すんじゃなかろうか?」

 

 

 

子供のころ、母の友人が家に来ていたとき、

母と母の友人の会話に割り込んで、よく、叱られました。

「大人の会話に口を挟むんじゃありません。」

 

そのかわり、母は子供同士のけんかに、口を挟みませんでした。

兄弟げんかがひどくなると、

「もうやめなさい。今のはお兄ちゃんのほうが悪い。」

などと、最終ジャッジは下すものの・・・。

 

 

大人の社会と子供の社会、その線引きと住み分けが、きちんと存在したように思います。

そして、多くの子供たちは、「親と子は違う、大人と子供は違う」ということを、

自然に受け入れていたように思います。

 

今、その線引きが曖昧になっているのではないでしょうか。

 

もちろん、大人、子供にかかわらず、

やらねばいけないこと、やってはいけないことがあります。

それをできていない大人が、子供を叱っても、説得力はありませんし、

『何歳から大人』という線引きも、事柄や状況によって微妙に変わるものです。

 

(たぶん、生徒の皆さんは、

時には「まだ子供なんだから」と言われ、

時には「もう大人なんだから」と言われ、

そのたびに、葛藤や不満を感じているのではないでしょうか。)

 

 

 

でも、状況に応じて、世代や立場の差をわきまえる能力って、たぶん必要なんじゃないかな。

 

たとえば、教える立場と教わる立場。

たとえば、働く立場と学ぶ立場。

家庭では、養う立場と養われる立場。

 

 

 

 

生徒の屁理屈を理屈で押さえ込むのは簡単だけれど、

そういった価値観・社会観を伝えるのって、難しいですね。

 

本当は、校則だナンだより・・・、

いえ、校則を通して、学校という小さな社会の中で、

そういった社会観を教えることこそが、大切なのかもしれません。

 

 

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