先生のブログ

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  水 越 卓 治 

プロフィール
2018/08/31

卓472 よみかき

小学生時代,

読書感想文を書くのは苦手でした。

書くより前に,読み進むのも苦手でした。

   

今でも年に数十冊などというペースで

本を読むようなことはないのですが,

ではその当時,どんな本なら面白かったのか,

と問われたら,幸いいくつかの書名が浮かんできます。

   

8/26(日)に開催された「ミニ・オープンスクール」の

企画の一つである「夏休みの宿題相談コーナー」で,

参加した小6生の「読書感想文」を担当した

国語の先生からお話をうかがうと,

(ミニ・オープンスクールの様子はこちらから https://www.seitoku.jp/toride/2018/08/12595/

  

・感想文の出だしをどう書いたらよいのか

・ぐいぐいと読み進めるようにするにはどうしたらよいのか

   

ということが柱となったとのことでしたが,

小学生時代の自分自身も,

まさにこの二点に圧されてたのを思い出しました。

    

でも今,面白かったと思ういくつかの書名の共通項を

考えてみると,(あくまでも)自分の場合は,

「地理的な要素が強く盛り込まれている」こと

だったのかな?,と勝手に振り返っております。

   

どこそこの旅といったような紀行文はもちろん好きですが,

国語の教科書や課題図書がそんなジャンルばかりで

満たされていたわけではもちろんありません。

   

で,何が「地理的な要素」であり,

それが幼い自分を魅了したのか,

幼稚園~小学校時代に出会ったものを思い返しますと,

   

① ストーリーの設定や舞台が,略地図で描かれている

② 地理的な事象や現象自体を,ストーリーにしている

   

という要素が盛り込まれているものとなります。

地理といえばよく誤解されがちな,

「地名や位置をおぼえるもの」という地理観ではありません。

  

「① ストーリーの設定や舞台が,略地図で描かれている」

の例としては,

   

『エルマーのぼうけん』(とその続編2冊)ルース・スタイルス・ガネット

『大きい1年生と小さな2年生』古田足日

  

ともに,設定空間を描いた鳥瞰図が見返しに描かれており,

本文以上に手垢まみれになっても仕方のない絵力が

読者を惹きつけていたと思います。

  

あとにブームが訪れたテレビゲームやファミコンのソフトにおいても,

架空でいいから,一次元でもいいから,明確なマップで

設定が用意されていた作品などが,大きくヒットしていたようにも思います。

   

というわけで,「一定のストーリーの中に,

架空でもよいので,ある程度確実な地理空間が用意された作品は,

多くの人が惹きつけられる要素で満ちている。」

などとも思います。

  

「② 地理的な事象や現象自体を,ストーリーにしている」

の例は,

『小さいおうち』バージニア・リー・バートン

『白い川の白い町』(絶版)山口裕一

 

『小さいおうち』は岩波書店の絵本のものと

ディズニーの短編映画を絵本化したものとがありましたが,

擬人化された平屋の家を軸に,

20世紀の「都市化」が叙情的に描かれ,読み飽きませんでした。

   

『白い川の白い町』は,  

公害の原点をすっぱぬくわけではないのだけれど,

主人公が転校先の地域(愛知・高蔵寺ニュータウン)で出会った

奇妙な地理的事象(なぜか,川の流れが白い)の根源を見いだすために,

  

川の上流地域に何度も足を運び,ついに真相

(珪砂の加工で出る白い廃水が,当時の技術では

手の施しようがなかった)をつきとめるという,

ノンフィクション系で,まさに探究学習の

元祖ではないか(いいすぎか)と思う一作でしたが,

   

残念ながら絶版。

通販サイトで廉価で出ているのは,

私の世代の方々が売りに出したものが

多々あるという顕われなのでしょう。

   

それよりもなによりも,読書が不得手の私は,

書名を挙げる程度でおしまいにするつもりではあったのですが…。

   

そういえば,「読書の…」な季節も近づいてまいりましたね。

 

  

 

8月最後の日は暮れて… 2018/8/31  18:22

  

 

 

   

今号のタイトルからすると,

昭和36年まで長野県に実在した自治体

「読書村」のことかと思われたかもしれません。

 

取手の旧・稲戸井村(=稲+戸頭+野々井)と同様のネーミングの,

読書村(=与川(よがわ)+三留野(みどの)+柿其(かきぞれ))は

未踏地ですねぇ。

2 コメント
コメント一覧
  • 1

    水越先生、ご無沙汰です。
    旧姓笹木です。
    確か、平成5年3月の卒業生です。
    私は、聖徳大学短期大学部から、道都大学社会福祉学部2年次編入、4年生に教育実習で公民科の授業でした。社会福祉学部に編入できたのは、私が、代ゼミで試験を受けるため、地歴の勉強をマンツーマンでのご指導があったからです。
    私は、現在、盲ろう者、所謂、視覚障害者と聴覚障害者の二重障害者の主人と暮らし、主人のサポートしながら、パートの仕事をこなしてます。
    私は、現在、趣味というか、趣味以上のマラソンに励んでます。私は、視覚障害者のガイドランナーの活動と単独での旅ランです。私は、100㎞のウルトラマラソン、ウルトラマラソンは、フル以上のマラソンの事です。
    今年は、フルのベストタイムは、古河はなももの4時間46分26秒。そして、奥武蔵ウルトラマラソンは、78㎞を10時間59分40秒で完走しました。
    来年度は、フルで4時間30分切りを目標にして、来年の東京マラソンエントリーしました。来年3月3日。抽選結果は、25日です。とにかく、エントリー数は、30万以上。その中で3万4000人程の倍率12倍です。来年もしかしたら、土浦のかすみがうらで伴走か、単独で走れれば、とは、思います。よろしくおねがいします。継続は力なり⁉️

    by: 田口香織(旧制)笹木, on 2018/09/13
  • 2

    田口(笹木)さん ありがとうございます。
    面影をなんとなく覚えていましたが、念のため卒アルでお顔を確かめてから・・・と思って今日は図書館の書庫で8期生の皆さんのアルバムをめくりました。坂本先生のクラスのページにあった笹木さんの顔写真は私の記憶と合っていました。同じクラスのS原さんとも、Facebookで近況を見聞きしたりしております。逞しいたしなみをおもちですね。東京マラソンを走る日が来ることを,抽せん数日前の今日,お祈りしております。力もまた継続なり。

    by: 水越卓治, on 2018/09/21
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